山を掛ける

 

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前回、内容が少々おめでたくなかったので、今回は、多少明るい話にできればと思います。

タイトルの「山を掛ける」です。

「山を張る」とも言います。

もともと「山師」からきているとも、言われています。

学生時代の一般教養のテスト、あるいは生徒のときの期末テストなど、山をかけたことがありますか。

私はありません。もともと勉強など、やる気なかったし、家も貧乏で大学などいけるはずなかった。

本当は高校だって難しかった。

父がかなり高齢で、収入が安定してなかったのです。

担任の先生や教科の先生のすすめで、そのころ「共通一次」と呼ばれていた試験を受けました。

1000点満点中600点ほど……、まずどの国公立もダメ。

そのような複雑な心境が不遜な態度に出てしまったのか、就職試験はすべてペケ。

担任の先生も、進路指導の先生も、打つべき手がなくヤキモキしていたことでしょう。

本人は「アルバイトでもして生きていくさ」ぐらいの気分で、のほほんとしていましたが、現在、教員をしている私、そのときの恩師の先生方のご心中、お察しいたします。

 3月も近づき、地元の3流大学の2次募集のあることがわかった。

「それ行け!」

ということで、願書だけは出しましたが、必ずしも合格するとはかぎらない。

国語と英語は偏差値的に大丈夫だろう。しかし、世界史は?

歴史物は本もよく読んでいましたが、教科としてはどうか未知数でした。

入試の2~3日前に再放送でアニメの「宝島」を見ました。シルバーが若山弦蔵、ジムは野沢雅子

そのあと、ふと、大航海時代のことを調べたくなり、好奇心ノリノリ(あの「宝島」は原作も活かしながら、すばらしい出来映えでした)の私は、学校の図書室で(インターネットなどありませんでした)百科事典をはじめ5~6冊、集中して読みまくりました。

本当は「宝島(原作)」はもっと後の時代背景です。

資料の読後感としては、「よし、オレは宝探しを自分の仕事(ライフワーク)にしよう」的な心境でした。

つまり、あまり何も考えていなかった。

入試当日。

英語も国語もできたのか、できなかったのかわかりません。

しかし、世界史の問題を見て、神を信じてしまいました。

半分は、大航海時代についての出題。

おまけに英国史がらみの問題では、ネルソンまで登場してきたりして。

もうドレイク様々、ネルソン様々、スチブンソン様々でございました。

結果は合格。

発表の帰り道で「どうしよう」とつぶやいている人たちが数人いました。

そして、そこから私の「学費との戦い」が始まったのです。

テーマにもどります。

テストで山を掛けたことがありますか。

十分にやりきった。どんな問題がきても大丈夫という人もいるでしょう。

でも時間のないときは、問題の中のいくつか、場合によっては、1/3~1/2と、分量や範囲で「山を掛ける科目があってもいいじゃないか!」と思っています。

あのとき、「宝島」を見ていなかったら、今の私はなかった。

これは事実です。